NHKクラシック音楽館開館!

月曜日  快晴

 爆弾低気圧が去って久しぶりに快晴の青空に恵まれた。だが、どこにも出ず部屋の中をウロウロと過ごす。

 観るたびに腹のたっていたNHK「らららクラシック」が土曜日の30分番組に短縮され、昨7日の日曜日から「クラシック音楽館」と名付けられた2時間番組が新設された。

 女子アナの案内によると、N響の定期を中心に、カットなしにタップリ演奏をお届けします!いうことだ。要するに前の「芸術劇場」に戻ったということだ。そうすると「ららら」の1年はなんだったのだろう。そんなことを問いたくなるが、本来あるべき姿に戻ったのだからそれでいい。放り出さずにコツコツと長く続けてもらいたい。

 復活第1回目のプロは、ブゾーニの「子守唄」、シェーンベルグ「浄夜」、それとブラームス「ピアノ協奏曲第2番」。N響 1月の定期公演。圧巻はやはりブラームス

4楽章だての堂々たる大曲で、ベートーベンの皇帝より重たい曲だ。本当に久しぶりに聴き応えのある大きな曲をカットなしに聴くことが出来た。ピアノはフランスの女性ピアニスト エレ-ヌ グリモー。名前は知っていたが演奏を聴いたんは初めて。豪快な響きで曲を前へ前へと運びながら、その音色は清澄で濁りがなく、流れの良い演奏で聴いたあとの印象がとてもよかった。アンコール代わりに、2011年に来日した時のリサイタルから、バルトークの民俗舞曲を放映したがこれもとても素晴らしい演奏だった。映像があるのだから全曲放映してもらいたいものだ。グリモーの衣装が2回とも同じだったのに好感が持てた。指揮はデビット ジンマン。日曜の夜の楽しみが出来た。来週はバーンスタインの交響曲第2番とショスタゴビッチの交響曲第5番だそうだ。これはあまり面白くないプログラムだ。勝手なものだが、ショスタゴビッチの第4楽章だけ聴けばいい。