辻井伸行を聴く

 晴れ  雲多し

 東京では今日木枯らし第1号だったそうな。去年より23日遅かったという。「木枯らし」とは、10月半ばから11月末にかけて、西高東低の冬型の気圧配置になった時、北よりの風 風速8メートル以上の風が吹くと、気象庁はそれを「木枯らし」と発表するのだそうだ。発表は1号だけで2号、3号はなく、また「木枯らし」の呼称は関東地方と近畿地方だけに限られる由。初めて知りました。

 今日の「らららクラシック」(何たるネーミング!) 辻井伸行の紹介。自分はこの人の演奏はほとんど聴いていない。ヴァン クライバーンコンクールに優勝してから、テレビはタレント扱いで細切れの演奏画面をよく出していたが、身をいれて見る気はしなかった。今日 「ららら」も細切れだったが、リストの「ラカンパネラ」、ショパンの「革命」、ドビッシーの「何とか」、それに外山雄三指揮のN響との協演でチャイコフスキーP響の第2、第3楽章、この人の演奏を初めてその気になって聴いた。たしかにうまい!音の粒々がはっきりしていてきれいだし、流れもいい。チャイコフスキーは大昔、やはり外山雄三の指揮するN響をNHKホールで聴いたのを思い出したが、その時にピアノは中村紘子だったが、いやに力んでガンガン弾いていたが、辻井のピアノは品のいいおだやかな好感の持てる演奏だった。辻井の作曲した「神様の?」という小品を演奏したが、いい曲だった。ハイドンのような聴きやすい曲、もう一度聴いてみたい。「もし、歴史が逆回りするのならモーツアルトにあって演奏のこととか、作曲のことを聞いてみたいと言っていた。いいことをいうもんだ。          未完