古典の日

木曜日  晴れ

風やや強し。今日から11月。今年から11月1日が「古典の日」に定められた。紫式部日記に、源氏物語に触れた最古の記録がでてくるのが1008年11月1日なので、源氏物語千年紀を祝った京都の文化人らが法の制定を求めて、今年の9月に11月1日を「古典の日」とすることが定められたものだという。法にはこの日は「古典の日」にふさわしい行事が実施されるよう、国や地方公共団体が努めることとさだめられている という。だが「古典」などという世界はどちらかというと「個人」の教養や感性の範疇であって、法で定めてしかるべき行事を行う などという「大詔奉戴日」のような、お祭りの分野ではないと思うのだが、法制定の議論はどうだったのか、いきさつをよく知りたいものだ。所管は文部科学省だから大臣はあの田中真紀子女史だ。この人の古典論を聞いてみたいものだ。丸谷才一が健在だったら何というか、きっと一言あったことだろう。

出た! 岩波新書 「古典力」。  朝日新聞夕刊に大きな広告。
  著者 斉藤 孝

よくもタイミングよくそれなりの著書を出すものだ。この人は本当に学者なのだろうか?全く著書を読んでいないから何も言う資格はないが、一度膨大な全著作のタイトルを横に並べてみたら この人は何が専門なのか ただ出たがり屋なのか わからなくなると思う。任意に一冊読んで見ようか?

岩波新書だけですでに4点ある。恥ずかしながら一点も所持していない。

  「読書力」「コミュニケーション力」 「教育力」 そして「古典力」の4点。

「古典の日」も大変だ。