金曜日 曇り時々晴れ。

 終日春本番の暖かさ。だが風強く、春一番の如し。桜が開花していたら花チラシの風になっただろう。

 マーラーの交響曲は丁度この荒れた春の気候のようだといったら笑われるだろうか?
陶然とマーラー節に酔っていると、いきなり嵐がやって来て、金管楽器の咆哮に包まれる。そして打楽器の一撃に頭をガンとやられたと思うと、又何とも云えぬ甘いマーラー節 の流れに身をゆだねることができる。ハイドンモーツアルト、ベートーベン、そしてブラームスの交響曲は、夫々きちんとした建築物になっているので、聴く者がその見取り図を書くことが出来るが、マーラーはそうはゆかない。聴いていても音楽の行く先がわからないのだ。ミステリーツアーのようなものだ。これが、マーラーの音楽の魅力だと思う。
 以上、第7交響曲を聴きながら感じたことです。



 昨日は朝から絵に描いたような穏やかな快晴で、青空に引かれ、脚の訓練をかねて街まで用足しに。出かける口実に足腰のことを先ず考えるようになったのだから情けない話だ。

明日は風雨になるという。やはりマーラーです。