NHKはひどい!

日曜日  晴れ。

相変わらず蒸し暑し。世間は盆休みで、報道は、高速道路の大渋滞、列車の混雑ぶりなどを伝えるが、今の当方は関係なし。空しく熱中症除けのクーラーの中で居眠りを貪るのみ。

 NHKはひどい!
今日は貴重なバイロイト音楽祭のナマ中継、曲目は「ローエングリーン」。
 ナマ中継で是非知りたいのは、バイロイトの祝祭歌劇場に集まった正装の観客の開演を待っている雰囲気、劇場の前庭ではワインで乾杯をしている人達の雰囲気、とか、インタビュー。なにしろ、この日の入場券を手にするまでに7〜8年待たされるというのだから、チラホラ見かけた和服姿の女性へのインタビューなど考えていなかったのか?そして幕間の雰囲気など。現地へ行けない我々には是非欲しい映像だ。
 なによりも劇場の中、特に演奏中に観ることの出来ないオーケストラボックスの様子、客席のシートの具合、楽屋など、この劇場がいかに素晴らしいかを口で解説するより、なぜカメラを入れないのか、制約があるなら、それも大事な情報だから、そのように伝えたらいいではないか、
 だが、TVの映像は、バイロイトへわざわざ出かけた女子アナ黒崎あゆみと、コンビで並んでいる評論家のオシャベリの長々しいやりとりが中心。こんなものはスタジオでやればいい。教えてやるという上から目線が露骨でウンザリした。
 あきれたのは、幕間と開演前の貴重な時間を、2008年のバイロイトで上演された「黄昏」のダイジェストとリハーサルの放映で潰していたこと。「黄昏」は貴重な映像なのだから、別番組として流すべき、特にティーレマンの指揮だから是非独立した番組として流すのが礼儀だ。ナマ中継には関係ない番組つくりではないか!

 ナマ中継で時差があって止むを得ないが、「ローエングリーン」の放映が始まったのは11時半ごろ、真夜中ではとても観られない。観やすい時間に録画再放送をしてもらいたい。
紅白歌合戦とか大河ドラマは何度も再放送している。

ついでに、
NHKのクラシック番組は土曜日の夜11時30分からと、日曜日の朝6時からになってしまった。あと平日の朝6時から1時間リサイタルなどの放映、この番組は、3月までは午前11時と午後2時に毎日放映されていたもの、N響の定期演奏は日曜日の9時から3時間BS−HIで観ることが出来た。
今は、クラシック愛好の視聴者は睡眠時間をとるな!ということになったのか。番組を組み替えた考え方を聞きたいものだ。