ライナーキュッヘルさん

火曜日  晴れ。

朝から快晴、夏空が広がりもう梅雨明けの風情だ。南九州は梅雨明け宣言が出た。去年より20日以上早いそうだ。こちらも早いかな?
だが、当地ではまだ蝉の声を聞いていない。急ぐ必要はない。自然現象は自然のままの方がいいではないか。

ウイーンフィルのライナーキュッヘルさんがN響のゲストコンサートマスターとして来日している。5月の定期公演はリヒャルトシュトラウスの交響詩「英雄の生涯」。この人がコンサートマスターでバイオリンのソロをした。おなじみの顔なのでN響の席に坐っても違和感なし。指揮は尾高忠明。(26日 N響の時間)
 バイオリンは流石に品の良い音色で綺麗だったが、曲は面白くなし。尾高がただ大振りするだけでメリハリがなかったせいもあるだろうが、曲そのものが面白くない。キュッヘルさんを意識しての選曲だろうが、シュトラウスの交響詩では「テイルオイレンシュピーゲル」が飛び切り面白く、いい曲なのでどうしても比べてしまうのだ。
キュッヘルさんにはビオラの誰かと一緒にモーツアルトの合奏協奏曲をやってほしかった。ウイーンフィルのビオラ奏者と合わせたこの曲の素晴らしさは忘れがたいものだったので。
 キュッヘルさんにはモーツアルトが良く似合う。