敵艦見ユ

金曜日 晴れ


K氏から送られて来た著書を読み感想を書いて送る。著書をもらうと、礼として、丹念に読んだ上、感想を伝えねばならず、わずらわしいようだが、人生に、このような交流があるのは悪いことではない。著者は元 大通信機メーカーのえらい人で今年90歳。5〜6年前から、毎年1冊 歴史をテーマにした本を書いて出版する というとんでもない志をもって実行しているスーパー爺さんだ。おかげでこの人の作品がもう4〜5冊書棚に並んだ。本を貰うと、自分が著者にくらべて,いかに人生を無為に過ごしているか
を思い知らされる。
 テーマは日本海海戦の勝利をもたらした、有名な「敵艦見ユ」という信号は、どのような通信機で、誰がどのようにして開発したのか ということを詳細に調べ上げて書いたもので、A5版260ページの労作。この人の作品はすべて会津の歴史春秋社の出版。今回は発行が3月8日だったので、発送前に地震で散乱し、整理で発送が大幅に遅れたのだそうだ。テーマは硬いものだが、作品はスリルあふれる歴史物語で巻を措かずに読めてしまう。おもしろいのだ。大変な筆力の持ち主だ。

 世の中には凡人には真似のできないウルトラマンがいるものです。