群響のショスタゴビッチ

日曜日  快晴
今日も朝から青空です。雨もなし。暑いけれど、今日あたりは、夕方の風が心なしか秋の気配。こんなに秋が待たれる夏は初めてだ。そういえば、今年はまだ虫の声がない。いつもなら今頃は虫の声が秋の気配を知らせてくれるのだが。虫たちも熱中症でダウンかな?

8月もあと2日を残すだけ。夏が去るのは何となく寂しいものだが、酷暑の続く今年はそんな風流な気分にひたる余裕などはない。ただ只管耐えるのみ。

暑さしのぎに、久しぶりにモーツアルトを聴いた。幻想曲 ハ短調 k475。 ソナタ ハ短調 k457。ピアノは内田光子。この曲は慣習的に2曲がセットで演奏される。順序は幻想曲→ソナタ。内面的な幻想曲と明るく外に広がるソナタの対比が鮮やかで聴いているとすべてを忘れてしまう。マーラーの食あたりを中和するには最適だ。だが、のめりこむと大変。モーツアルトにも毒がある。

夜のN響の時間、今日は沼尻竜典指揮の群馬交響楽団。曲はショスタゴビッチの交響曲第12番「1917年」。初めて聴く曲だが、全体が快活な雰囲気で、行進曲を聴いているような気分で聴いてしまった。マーラーさんのように晦渋なところ、暗いところがなく平易なのがいい。人気のある5番よりいいかも知れない。楽器編成もマーラーのそれよりオーソドックス。タムタムと大太鼓が目立つ程度。繰り返して聴きたい曲だ。

群響が上手いのに驚いた。「ここに泉あり」のオケは水量豊かな大河になっていた。いい番組でした。