鬼界嶋の稽古

水曜日 晴れ
朝から快晴。全く雨が降らない。庭もカサカサ。草木も熱中症だ。
暑さの中を10時過ぎから横浜に稽古へ。来月に能楽大会の舞台を控え、師匠以下欠席なし。演目は「鬼界嶋」。他流派では「俊寛」という。6月に演じた「葵上」に比べると能特有の幽玄の趣には欠けるが、一方で、誰でも知っているテーマだけに、師匠はドラマチックな仕上がりを狙っているようで、科白まわしの細部を自分で演じて口写しに真似をさせる。人間国宝の芸を直接教えられるのだから贅沢な稽古だ。能役者はオペラ歌手と同じ、これが実感である。稽古2時間、師匠の人柄もあって圧迫感なし。そしてダベリ1時間、有難いことだ。次回は来週、本番前4週連続となる。