カラヤン番組30分

火曜日 
 1日中、照ったり降ったりで落ち着かず。妙な梅雨だ。おかげで外出も出来ず。
 眠くなる目をこすって、今頃こんな本を読む人はいないだろうと思いながら「文明の生態史観」を読み続ける。アメリカの文明に全く触れていないのが気になるところだが、全体が実際に歩いて、目でみて書いた論文だから迫力と説得力がある。やはり歴史に残る名著というべきだろう。

 NHK bshiの90分番組で、クラシックドキュメンタリー「カラヤン」。最後の30分を観た。何か記憶があると思ったら、何年か前の再放送だった。カラヤンの演奏は、楽譜をなぞるのではなく、曲を一度バラバラに壊し、もう一度カラヤン美学で組み立て直して聴かせるような感じがする。どの曲も官能的な美しさでまとめ上げられているような音楽になっている。だからマーラーの曲などがカラヤンにピッタリだ。カラヤンバーンスタインの2人が第5交響曲のリハーサルをしているところを、平行して放映していたが、違いがよくわかって興味深かった。ゲストのクリスタ ルドヴィッヒがうまいことを云っていた。バーンスタインは全身音楽そのもの、カラヤンは音楽を作る、
 彼女も亡くなったのではないか。ソプラノのグンドラヤノヴィッツが出ていたのは懐かしかった。カラヤンのお気に入りで、その姿の良さは抜群だった。映像の断片が映ったが、カラヤン ベルリンフィルのドイツレクイエムのソプラノソロがヤノヴィッツで、これはビデオがある筈だ。