愚陀仏庵 崩壊

月曜日  晴れ 時々雨。
蒸し暑し。中途半端に雨が降る。今年の梅雨は風情がない。局地的な豪雨で被害も出ている。四国の松山市にある夏目漱石正岡子規ゆかりの「愚陀仏庵」が豪雨と崖崩れで崩壊したそうだ。

ここは3〜4年前に訪れたところでもあり、びっくりした。今年は概して西日本は大変だ。

レマン湖 シヨン城

 TVも新聞も参院選の民主党「敗退」をしつこくつたえているが、事実自分も、今度の選挙でこれほど民主党が議席を落とすとは想像していなかった。そういえば、去年の衆院選で民主党が議席を増やしたのも想像以上だった。
 それにしても、選挙の結果を、何故マスコミはすぐに勝敗論にして、責任を問うことだけを論点にするのだろうか?
 選挙で選ばれた結果が国の政治の舵取りに重要な影響があるのはよくわかるが、選ぶ立場の選挙民の投票行動も問題にしていいのではないか?失業者が増え、若い人の就職もままならず、働く人も将来が不安な世の中で、何故社民党共産党は票を集められないのか、なぜ「みんなの党」に票が集まったのか、少し科学的に分析してみる必要はないのか。
 もう半世紀以上前だが、蝋山政道、辻清明 などの当代一流の政治学者が、1953年秋の衆院選挙をモデルとして「総選挙の実態」なる調査報告書を出した。当時は戦後の民主政治下の選挙も日本にとって新しい経験で、それだけに分析しておく必要があったのだろうが、今そのレポートを拾い読みすると、投票する人が何故その人に票を入れたのか ということも詳しく調査をしている。レポートを読むだけの意欲はないが、投票者の行動に目をつける報道があってもよいと思うがどうだろうか?勝った!負けた!責任は?だけ追求しているのでは、政治もスポーツのような二元論になってしまう。政治はもっと割り切りにくい人間的な世界の筈だ。