鳩山さん とうとう落鳥か?吉田秀和に救われました。

日曜日 曇り。
寒し。5月も終わりというのに朝からストーブ点けっ放し。 このところ日も差さず気温も低く暗い日が続いている。

5月はブログの更新をしないままここまで来てしまった。ズルズルと
怠惰の極みだ。

福島党首を罷免された社民党が連立離脱を決めた。辻元清美も副大臣辞任。自ら招いたこととはいえ、民主党はこれで大ピンチに陥った。
 
「成算もなく発せられる首相の言葉の軽さ。バラバラな閣僚と、統御出来ない首相の指導力欠如。調整を軽んじ、場当たり対応を繰り返す戦略のなさ。官僚を使いこなせない未熟な政治主導。首相の信用は地に落ち、その統治能力には巨大な疑問符がついた。」
昨日の朝日新聞の社説だ。
 日本の宰相の資質に、新聞の社説という公器が、ここまで率直に言葉をつきつけた例はないのではないか?

政権交代の結果がこんなことは情けないこと夥しい。
 日本経済の成長戦略をどうするのか?財政立て直しのプログラムはどうなっているのか?北朝鮮の恫喝に応えられるような安全保障が組み立てられるのか?国民的な課題への答えも見えない。
日本の国際的な評価も下がりっぱなしだ。
 何とかして欲しいが、役者がいない。

嫌なことだらけだが、救われたのは昨日の新聞に出た吉田秀和の「音楽展望」。この人はもう95才だと思うが、その文章のうまさ、若々しさは相変わらずで、全く年齢を感じさせない。音楽会に足を運ぶことは減ったが、その分、CDやDVD,あるいはテレビ放送で音楽に接する時間は増えたとして、今日は庄司紗矢香の弾くテレビ放映されたリゲテイーの協奏曲と、シベリウスの協奏曲のこと。この人は曲、特にシベリウスの協奏曲など何度も聴き、スコアも読んでいるだろうから、曲の魂みたいなものが体についていて、それを物差しにして演奏が語られるので、それに触れると自分もすぐにでも聴いてみたいという気にさせられる。またこの曲は難曲中の難曲というのが吉田の評価だが、これも単なる感じではなくて楽譜を読み、他の多くの曲と比較してのことだから重みが違う。本当にどんな曲だったのか 聴いてみたい。シベリウスの協奏曲は学生時代にベートーベン、チャイコフスキーメンデルスゾーンブラームスなどのバイオリン協奏曲を聴き始めた時に、友人の一人がシベリウスの曲もいいよ と教えてくれたのが最初。多分SPレコードで聴いたのだろうと思うがよく覚えていない。吉田秀和ハイフェッツの演奏したレコードを聴いたと書いているが、若しかしたら同じものかも知れない。この曲はレコードもCDも持っていないが、採り溜めたビデオテープにあるかも知れない。余計なことだが、バイオリン協奏曲にはニ長調が何故多いのだろう?と思ったのがシベリウスを知った副産物。