井上ひさし

火曜日  晴れ。
昨日は終日雨模様で冬の寒さ、ストーブも点けっ放しだった。クリーニング屋は、今頃例年なら冬物のクリーニングが集まるのに、今年はまだ冬着が放せないらしく商売もサッパリだ と嘆いているという。今日は夏日、半袖でもいい位。明日から又寒くなるという。今年1年どうなるのか、悩んでもしようがない。

 井上ひさし氏が亡くなった。大変な量の作品を書いているが、自分はあまり読んでいない。それでも何冊かは机辺に積んであるが、コトバとか文章、文法について書いた作品に惹かれるところがあった。


新聞は「吉里吉里人」を代表作のように取り上げている.30年も前に刊行されたものだが、ちょっとそのページを開いてみた。

こんなことが書いてある。人口に膾炙した仙台駅の名物アナウンス「死んだエ、死んだエ、どなた様も落ちる人が死んでから乗って下せエ」 思わず吹き出してしまうが、何のことかわかりますネ。「仙台、仙台、どなた様も降りる人がすんでから乗って下さい」
 また全巻を読み直してみたくなった。800ページを超える大冊、大変だ。井上ひさしも罪な人だ。訃報がなければ「吉里吉里人」のページを開かなかったのに。


    ピンぼけだが、これが「吉里吉里人」