品質の危機。

木曜日  晴れ。
暦の上ではもう春。庭の梅も赤い小さな蕾をつけている。メジロも時々やってくる様になった。
だが、今日は寒い。東京の朝の気温は氷点下だったという。2月の今頃はこの位の気温は当たり前なのだろうが、暖冬に馴れているせいか、この寒さはこたえます。

トヨタのリコール問題、新幹線のボルト付け忘れによる全線ストップ、ひと昔前まではとても考えられなかったことだ。日本の品質管理は世界に誇れるレベルだったし、そのリーダーがトヨタだった。新幹線の操業以来半世紀にわたる無事故、これも日本の誇りであり、セールスポイントだった。今やトヨタの沈没、新幹線の大事故が起こりそうな不安感に包まれてきた。

 それにしても、今「TQC」という言葉や、感覚は生きているのだろうか?QCは教育と教えられたが現場はどうなっているのか?世界的とかグローバルという掛け声が先行して、QC理論は追いついていないのではないか?現場任せになっているような気がする。自分は、もうこんなことを心配する資格はないが、ナマの声もきいてみたいものだ。

思うに「終身雇用」と「年功序列」は日本の支えだったのだ。それが捨てられた結果、仕事への愛情、誇り、志が失われてしまったのではないか?このままではジリ貧でGDPも、中,韓、印に追い抜かれてしまうだろう。若い世代に希望が持てるような国にすること、これが施政者の第一の仕事だろう。


 本日 朝青龍引退!