盛岡→花巻→二本松

日曜日  快晴
雨上がりの快晴。気持はいいが、外出せず。

 理由は昨日まで8日程出かけていたためです。雑事多忙の筈が不精を決め込んで何もせず。

 出かけた先は先ず、盛岡での喜多流能楽公演です。
 この日に配られたプログラムは曲の解説も演者の紹介もとても良く出来ている。中途半端な仕事ではない。公演に注いだ現地の努力がよくわかる作品になっている。        

  

 能の演目は 高砂と羽衣 というわかり易い そしてお目出度い曲。会場は市民文化ホールという1500人収容の多目的ホールだったが、席はほぼ満員。高砂の前シテが平泉出身の佐々木宗生師だったこともあるだろうが、それにしても地元の努力は大変なものだったのだろう。後シテは宗生師の長男佐々木多門師、ワキ 森常好。羽衣のシテ 人間国宝 友枝昭世 ワキ 森常好。地謡の地頭は塩津哲生と香川靖嗣が。二人は喜多流の柱となる名手だ。今日も2人が仕舞をつとめた。尚 狂言は人間国宝 野村万作の舟渡ムコ。こう見ると今日のプログラムはよく考えられている。お客さんは演者の一人ひとりに盛大な拍手。普通 流派の例会などは拍手をせず、舞台がカラになってから拍手が出るものだが、今日なような例は初めてだ。これはこれでお客さんの気持がそのまま出ているようでいいものだ。友枝師匠が何というか楽しみなところだ。

  盛岡に2泊して「盛岡冷麺」を堪能、3日目は花巻から山奥へ入って「鉛温泉」へ。


 盛岡の象徴 北上川岩手山

 盛岡と云えば「石割桜」. 花はなくても迫力がありますネ。

盛岡から在来線で花巻まで南へ約30分、そこから更にバスで豊沢川を遡ること30分、花巻温泉郷の最奥に鉛温泉があります。宿は豊沢川沿いの「藤三旅館」。一軒宿です。

この宿は、立ったまま入る、日本で一番深い温泉があるので有名。風呂の様子をカメラに収めようとしたら、誰もいない時でも撮影厳禁とのこと。どうしても というなら関係者が立ち会う というのでやめてしまった。本当はここに浴場風景を載せたいところ。
 湯は、深いところは肩まであり、水圧が実に気持がいい。宿全体に清潔感があり、食事もよく、もう一度行って見たいところだ。如何せん 遠すぎる。でも玉川温泉よりは近いかな?

 川を渡った所にある近隣の部落。ここが空気はよく静かで「保養」にはピッタリ。真冬は雪に閉ざされて厳しいと思うが、長生き出来そうな郷だ

未完


 鉛温泉に3泊したあと、福島の二本松から安達太良山の麓 岳温泉へ。ここはこじんまりしていて
品のいい温泉地だ。この時期 人影もまだら。終末は満員らしい。週末に人が集まるのは、例の千円高速のためらしい。鉛温泉の人が云っていた。

  岳温泉


宿泊の宿  松渓苑

散歩コース「鏡ケ池」


旅の終わりは、宿の車で鬼女伝説で有名な二本松の黒塚へ。11月1日に国立能楽堂の友枝会で
雄人師がシテをつとめた 能「黒塚」を観たばかり、

鬼女の墓

 鬼女が隠れていたという石の洞


 旅は能で始まり、能で終わりました。有難いことです。


おまけ  花巻駅のうどん  500円でした。
 何故か これは「宮沢賢治うどん」という名前です。