文化の日 モーツアルトV協 K219

火曜日 快晴

文化の日  この日は「晴れ」という特異日だが、今年も終日雲一つなく絵に描いたような秋晴れ。
各地真冬並みの寒さで、初雪 初氷のニュースしきり。当地は天気快晴だが風が冷たく、木枯らしを思わせるよう。折角の好天も、巷の混雑と空気の冷たさを恐れて全く外に出ず、「在宅老人文化」の日と洒落込む。

夜も快晴でした。  東の空


 モーツアルト バイオリン協奏曲第5番 イ長調 K219  これが今日の「文化」。

初めて聴いたのはまだ学生時代。友人の家で恐らく78回転のSPだったと思う。まだLPがなかったのだ。誰の演奏か覚えていないが、第1楽章の旋律の美しさにウットリ聴きほれた。会社に入ったら他称MRモーツアルトの先輩がいて、彼は会社の社内℡の番号を219にしていた。この曲を話題によく二人でモーツアルトを語りあったのを思い出す。まさに青春の曲だ。ところが近頃は何故か、さっぱりこの曲を聴かなくなった。演奏会のプロにも見当たらない。

今日のCDはレヴァイン指揮、ウイーンフィル。バイオリンはパールマン。80年頃の録音、30年前だ。誰かが、名曲とは口ずさめる音楽 と言っていたが、それならこの曲は名曲中の名曲だ。スコアを眺めながら聴くと、初めから終わりまで全部口ずさめるような気がする。このスコアも50年以上前、独身時代に買ったもの。昭和31年刊の音楽の友社版 定価100円 貴重品だった。

 演奏は澄んだ音の品のいい演奏だが、奇麗すぎて物足りない。もっと歯切れのいいメリハリのきいた演奏がある筈だ。それを聴いてみたい。それが、この曲のイメージだから。