ブルックナーの指定

月曜日 曇り 夕方から晴れ。

午後より気温下がる。夕方から1週間ぶりにストーブ点火。明日の文化の日は快晴の予報だが、風強く、気温は低いらしい。今年の暖冬予報はどうなったのか?

ブルックナーの譜面には「荘重に しかし引き摺らずに」とか「堂々と だが急がずに」という指揮者の匙加減が難しい指定がある。だから、同じ曲でも指揮者によって曲の感じがが随分違ってくる。あの第8交響曲のフィナーレは、ウイーンフィル振ったカラヤンは15分、チェリビダッケミュンヘンフィルを23分かけて振っているが、テンポにこんなに開きが出るのはブルックナーの指定にかなり自由度があるということなのかも知れない。聞き比べるとテンポの違いは気にならないが、曲のメリハリはカラヤンの方が断然いい。金管の凄まじい咆哮で、グイグイ押してくる迫力は、ウイーンフィルの力量もあって本当にナマで聴けたらどんなだろうと思わせる魅力がある。チェリビダッケは堂々たる大きな演奏だが、カラヤンに比べると平板。この二人がフルトベングラーの跡継ぎとしてベルリンフィルの指揮者の席を争ったというのは有名な話だが、今は天国で仲良く暮らしている筈だ。

 新聞の広告によると、今人気のテイーレマンが、来年春ミュンヘンフィルを率いて来日し、ブルックナーの8番をやるそうだ。キップは殆んど売り切れているらしい。羨ましい話だ。