水曜日 終日冷たい雨。
やや寒し。秋雨の季節になってきた。いつの間にか蝉の声も消えてしまった。明日はもう10月, 秋なのだ。

   鎌倉 英勝寺で。


モーツアルト弦楽四重奏曲10曲を並べて聴くと、どれも同じような感じがするというのは、形式がきちんとしていることによるのかも知れない。アレグロ→メヌエット→アダージョ→アレグロ、曲によってはメヌエットとアダージョの順序が入れ替わっているが、ベートーベンの曲のようにスケルツオなどは使っていない。教科書のようにきれいにまとまっている。ということは、曲の展開が予想出来るので頭に入り易いといえる。おかげで「モーツアルト弦楽四重奏曲」というまとまった印象を残すことが出来る。ベートーベンの弦楽四重奏曲はこうはゆかない。作品18の6曲はハイドン風でわかり易いが、3曲のラズモフスキー四重奏曲や作品127以後の曲、名曲揃いだがなかなか覚えられない。楽章の構成も皆違うし、長さもバラバラ、形式の統一感がない。これらはもっともっと聴き込まないと自分のものにならない。そして、聴き込むだけの価値もある。あとは自分の姿勢だけです。