ハンマーグラビア

金曜日 晴れ。
朝から澄み切った夏空、当たり前の話だが、暑い!先週までの涼しさがウソのよう。やっと夏が来た感じ。夏の暑さに抵抗してベートーベンのピアノソナタ全32曲を聴いた。もう15回目くらいになるだろう。この32曲の中で壁のように立ちふさがるのは、29番目の「ハンマーグラビア」だ。何しろ50分を超える巨大な曲で、その半分は第3楽章のアダージョだ。だが今度は馴れたというか、もう親しみが出来たせいか、軽々と聴くことが出来た。やはり、豪壮なベートーベンの音楽だ。アダージョも美しい、長さを感じさせない。演奏はクラウデイオ アラウ。アシュケナージに比べると力で押し通したような感じだが、「ハンマーグラビア」はこれでいいのかも知れない。

 気まぐれか、それともベートーベンに血迷ったか、ベートーベンの生涯を意識して書かれたという「ジャンクリストフ」を読み出した。独身時代から持っている片山敏彦訳の4冊本。困った!昔の記憶より面白いのだ。それにしても大長編、読み切るまでは前途遼遠。最後まで行き着くかどうか?当分束縛される。今頃こんな本を読む爺さんはいるかな?