GM沈没 そして 山形交響楽団

月曜日  曇りのち雨。
今日から6月、今年は爽やかな五月晴れを知らぬ間に、間もなく梅雨が来る。6月は憂鬱シーズンの幕開けだ。今日、巨人GM倒産!戦艦大和の沈没に同じ。政府筋は、日本への影響は限定的と楽観的な観測を流しているが、そんなことはあるまい。なにしろ裾野が広いのだ。ジワジワと深刻な影響が出てくることは間違いない。

昨日のN響の時間は「オーケストラの森」と称する月1度の地方オーケストラの紹介番組で、今回は山形交響楽団。ちょっと聴いて止めるつもりだったが、最後まで聴いてしまった。山響は1972年に出来た東北地方初のプロオーケストラで、今は年8回の定期演奏会を開いているそうだ。画面で見るとホールも立派。指揮は飯森範親。曲が個性的だ。今年 5月の定期から、ラロ スペイン交響曲。クリニンコフ 交響曲 第2番。スペイン交響曲はクラシックを聴き始めの1950年ころ、ラジオでよく聴いていた。レコードも持っておらず、音楽はラジオだけが頼りだったのだ。よく聴いてためか、各楽章の旋律はよく頭に入っている。ところが今は何故かあまり聴かれなくなった。人生懐かしの名曲なのだ。バイオリンは滝千春という若い女性、チューリッヒ在住らしい。オケの音色はあまりよくないが 熱演。2曲目は始めて聴く作曲者、調べてみたら19世紀後半のロシアの人で、Rシュトラウス、マーラ−と同じ世代。
ところが音楽は全く違う。通俗的なドイツ音楽のようで耳障りがいい。クリンニコフは34歳で亡くなったそうで、作品は少なく、交響曲も2曲だけ。1番はCDもあるらしいが、この2番は全く音源もないという。山響のこの演奏しか聴く手段がなかったわけだ。その意味で非常に貴重な記録だが、今日の放映は、1楽章と4楽章のみ。それならラロを端折ってクリンニコフを完全放映すべきではなかったか?また音源がないことも予め解説をしておくべき。それがあれば録画をしておいたのに!
 
 音源がないことはPCで調べて知りました。