開戦の日

土曜日 晴れ。
12月8日といえば、或る年代の人たちには特別の日なのだが、TVも新聞も特別の扱いをしなくなった。8月15日は特集記事や番組を作るようだが今日の日はもう忘れてもいいということになったのか。通っていた小学校 当時の国民学校には、この日から校庭に大きな東南アジア 当時の大東亜共栄圏の地図が掲げられ、大本営発表にしたがって日本が占領したと言うところに先生が日の丸のマークを付けていった。はじめの中はヒノマルがどんどん増えて子供心にも日本は強いんだという気持ちになった。だが半年もすると、撤退とか、玉砕という言葉が入るようになって日の丸を付けていた地図は知らない間に取り外されていた。先生も困ったのだろうと思う。ただ12月8日のおかげで毎月8日が「大詔奉戴日」となり、「勅語奉読」なる儀礼だけが残った。「天佑」という言葉をこの「勅語」で知った。67年前の「昔話」である。