マーラー第6交響曲

火曜日 曇り。
師走ももう4日。齢をとると、1日は長く1年は短いと云った人がいたが、そんなことはない。両方とも短いというのが実感だ。時間だけが何もしないのに容赦なく流れるという感じ。時間だけは平等で「格差」はない。差がでてくるのは使い方だ。(ブログも5日のブランク!)

珍しくマーラーの交響曲を真面目に聴いている。今日は第6番、なぜか”悲劇的”というタイトルがついている。1時間を超える大曲である上、オーケストラの編成が「ハンマー」とか「鐘」とか、「チェレスタ」など通常使われない楽器が入っていたりして、日本ではあまり演奏されないようだ。悪くいえばグロテスクな音楽だが、聴いてみると「悲劇的」どころか大音響のお祭騒ぎの音楽だが、それでいて情緒纏綿たるマーラー節が随所に出てきて聴き出したら止められない魅力がある。ナマで聴いたら忘れられない印象が残るだろう。シノーポリ指揮 フィルハーモニア管。
 この曲の楽譜からパラリと新聞の切り抜きが出てきた。アバドが、ルチェルン祝祭管弦楽団を連れてきて演奏した時の批評だ。筆者は加賀乙彦氏。何とも「奇怪な音楽」というのが加賀氏の評。自分とも似たような印象かな。