癒着の防衛省

月曜日 晴れ。
気温高く終日半袖で過ごす。このところ空は青く澄んでいるが、日本の政治は暗い。
防衛省守屋前次官の証人喚問の中継を見ていたが、巧妙に考えられた答弁で、接待を受けた事実だけを認めてあとはアイマイなまま。接待の場で何が語られ、結果として防衛費に関わる供与の事実がどうだったのか、肝心のことは何も判らない。このままでは単なる倫理規定違反というモラルの問題にすりかえられてしまう。大臣級の政治家も関わっていたという証言を引き出したのが証人喚問の成果だったのか。耐震偽装問題と同じく、巨悪の深い闇は手付かずだ。
 防衛省は国を守るという崇高な使命感のある役所であるべきなのに、巨額の防衛費予算を食い物にした業官癒着の役所だったという事実を国民が知ったことは大変なことだ。もし制服組に不満が溜まって叛旗を翻すことにでもなったら大事件になる。そこまでゆかなくても、不祥事の巣窟である中央の本省が現場の制服組を統制できなくなるおそれもある。「文民統制」が絵に描いた餅にもなりかねない。自分が生まれた頃の史実を思うとそんな事まで考えてしまう。思い過ごしかな?