ザルツブルグの「魔笛」

土曜日  雨。
今日から秋になるという予報だったが、秋どころか一挙冬になった。セーターを羽織って過ごしたが、暖房が欲しいくらい。今日の最高気温 東京で18,7℃だそうで、これは11月下旬の気温だそうだ。昨日は31℃を超えていた。気温の幅が大きいので体調がおかしくなる。足腰には良くない。

夜 21時からかねて予定していた06’ザルツブルグ音楽祭の「魔笛」、ビデオ撮り。指揮はリカルドムーテイー。ウイーンフィル、ウイーン国立歌劇場という豪華で最良の組み合わせ。会場の祝祭劇場は空席の全くない満員の観客で,画面でみても圧倒される程の迫力ある雰囲気だ。音楽祭の中でも「フィガロ」と並んで極め付きの演目だ。余計な事だが切符入手の苦労話を知りたくなる。

 大体「魔笛」は荒唐無稽の漫画のようなものなので,どこでも舞台は派手な原色の作り物や動物が出るものだが、ザルツブルグも同じ。今回は振り付けが日本人で、そのせいか、歌舞伎の獅子の首振りとか、役者の宙乗りなどがあったのはご愛嬌か。
 演奏は流石に堂に入ったもの、主役級のザラストロを演じたルネ ペーパにもう少し凄みがほしかった。呼び物の夜の女王、デイアナ ダムラウは、美人が逆効果で可愛らし過ぎた。歌と演技は評判通り大したもの。

魔笛」はゴチャゴチャと色んな役が出て流れが分りにくい。一体主役は誰だろうか と考えていたが、今日の感じでは「ザラストロ」ではないかと思ったがどうだろうか?
そんなことに関係なく「魔笛」の音楽の美しさは天国的だ。小林秀雄ではないが、モーツアルトのオペラは眼を閉じていても心に入るよさには変わりがない。

 今日の新聞に73才の女性が書いた 後期高齢者に引導を渡すのか という投書が載っていた。後期高齢者という言葉は、75歳以上の高齢者に「後期」という言葉で引導を渡すような残酷な響きがある というもの。7月26日のこのブログにも差別用語ではないかと 同じような意見を書いたが、舛添さん いかがですか?