閣僚に「坊っちゃん」ありや?

火曜日 晴れ。夕方から曇り。
 ワケありでここ1週間戸外に出ていない。机の前に坐って坊主ならぬ達磨のような時間を送っている。

 一昨日の漱石羊羹にからむわけではないが、世の中には漱石を語る人が沢山あって、それぞれ「こころ」がいい、とか、いや漱石は俳句だ、とか「猫」に限るとか百人百様の意見があって面白い。中でわが意を得たりと思ったのは、漱石でいいのは「坊っちゃん」だけだ、と言う人があったことだ。たしかに「坊っちゃん」は深刻なところがなく、快い反抗精神にあふれていて、ほかの漱石の作品がこのカラーで繋がっていたら世の漱石評価もまるで違ったものになっただろう。「坊っちゃん」のほかはえら過ぎるのだ。
 ところで、安倍改造内閣が誕生した。この閣僚の中に「坊っちゃん」のような振る舞いをする人が出てこないものだろうか?ほかに 赤シャツ、狸、山嵐など個性的な人物が閣僚に出てくるかどうか、こんな物差しで観察するのも面白いかもしれない。

 今夜は皆既月食、雲に隠れて観測出来ず。北海道ではよく見えたようだ。