ぼんぼり祭点描
木曜日 快晴。
今日は長崎原爆被爆の日。毎年この時期には被爆の悲惨な状況がメデイアによって語られるが、それらを見たり聞いたりすると、あの「しょうがない」発言が実に無神経な、被爆者の感情を逆なでする発言だったということが実感としてよく理解できる。今日長崎の式典に出席した総理が被爆者との懇談の席で、被爆者の1人から、原爆症の認定問題は帰って検討するのではなくて、この場で返事をして欲しいと言われていた。勇気のある市民の発言だったが、総理がどのような返事をしたのか、1番肝心なことは放映せず。
夕方から涼みを兼ねて鎌倉「ぼんぼり祭」へ。「ぼんぼり祭」は戦前からの行事で毎年立秋の日を中心に3〜4日八幡宮の境内400ほどのぼんぼりが点火され幻想的な雰囲気を醸し出す。ぼんぼりには有名人の絵や揮毫が書かれていることから人気があり、沢山の観光客が集まってくる。今年が69回目という伝統の行事だ。その雰囲気を少しばかり。
鎌倉は文士の町で,ある時期までは川端康成、高見順、小林秀雄、大仏次郎、永井龍男など錚々たる顔ぶれのぼんぼりが出され、また、同じようにこの地の住人だった小倉遊亀、横山隆一の揮毫したぼんぼりもありました。この人達が世を去ったあと、今は顔ぶれが小ぶりになってやや寂しいものがあります。その中から順不同で2〜3を。
このほか、平山郁夫、石原慎太郎、山本富士子、みのもんた、河竹登志夫氏などのぼんぼりが出ていました。アベさんは見当たらず。ことわられたかな。