「後期高齢者」 高齢者を差別する用語。

 木曜日。 
おおむね晴れ。梅雨明け宣言はまだ。蒸し暑し。各地で気温本年最高を記録す。

今日市役所から「後期高齢者医療制度」と題する1枚のペーパーがとどいた。
こういうペーパーが来るという話は聞いていたが、実際に届いた紙を読むとムラムラとしてくる。
1)この制度になると、保険料の納付は個人単位になるようだが、そうすると被扶養者の負担がゼロの現行制度より世帯単位の負担額は高くなるのではないか、そこの説明がない。逃げている。
2)保険料は国で決める算定基準に基づいて「広域連合」が条例で決めるというが、一体なぜ「広域連合」というわかりにくい用語を使うのか?要は都道府県ではないのか。そうすると都道府県の財政状態によって保険料に地域格差が出るということになるのだ。
3)ペーパーが届く前の広報がどうなっていたのか、調べたら5月の「県のたより」に解説を出したという。しかもそれによって一般の意見も葉書、FAXで出してもらっているというのだ。だが、これは全く不親切だ。解説のパンフレットを作って、今日ペーパーを送った当事者に送付し、意見を求めるべきだ。不親切というより意見が殺到することを恐れた当局の作為ではないのか?「県の便り」で意見を出した人は僅か28人。
4「後期高齢者」という散文的な用語がひっかかる。75才以上は人生の後期で残り少ないといいたいのか。「後期高齢者」という言葉が一般用語としてこれから巷に歩き出す。あなたはもう後期です、と公に指を指されることになる。まさに侮蔑的差別用語ではないか。もっと高貴な言葉に代えるべきだ。高齢者は健康な人ばかりではないのだ。言葉の選択には繊細なデリカシーが必要。無神経だ。少なくとも「美しい国」の高齢者に使うべき用語ではない。「高齢者の医療の確保に関する法律」の全文を読んでみたいものだ。
5)直ぐに市役所の窓口に電話をしたが、係官はお金のことはまだ決まっていない。法律でこの制度が決まったので取りあえずお知らせした、という話。もう何もいわなかった。