ハープという楽器

日曜日 曇り、のち雨。
 やや 寒し。だが、惰性でまだ半袖シャツで過ごす。

恒例のN響アワー、今日はゲストにN響ハープ奏者早川りさ子さん。ハープという楽器は目にはするが、勿論触ったことはないし、楽器としての仕組みとか、奏者の苦労話も知らない。その意味で今日の番組は面白かった。早川さんの語り口が知性的でわかり易く、好感が持てた。さすがの池晋も一目おいた感じ。絃を弾く親指の先が固いタコになっていて、曲によっては柔らかい音を出すために、演奏の前に指先をヤスリでけずるのだそうだ。びっくりした。そしてそのヤスリも用意して、見せてくれた。立派なお膳立てだ。
 ハープはオーケストラの中で置かれる位置が指揮者が見にくいことが多く、楽器の操作と、楽譜そして指揮者を代わる代わる見るのが大変らしい。マーラー第5の第4楽章、有名なアダージェットはハープが大事な役割をするのだが、N響の演奏会の映像で早川さんをクローズアップしていたが、なるほど大変だということがよくわかった。大体ハープについて解説されることがあまりないせいか、気がつかなかったことが多かったが今日はあらためて啓蒙された思いがする。だが、ハープのはいるオーケストラ曲は何故か余り面白くない。ハープを知らなかったのはそのためもあるのだろう。