木曜日 晴れ。
 朝のうちは秋本番の如く涼しく、爽やかだったが、昼前から蒸し暑くなり調子悪し。昨日誕生した秋篠宮親王の名前当てのネットに投票が殺到しているらしい。お祭り騒ぎもここまで来たかと云う感じ。日本の国民は軽くなったものだ。ドニゼッテイー「ルチア」全曲聴いた。ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団、アンブロジアンオペラ合唱団、指揮 ニコラ レッシーニョ「ルチア」はオペラを50曲以上書いたと云われるドニゼッテイーの作品の中でも代表的なもの。兄のたくらむ政略結婚を逃れて仇敵の家の当主を愛してしまう、ルチアの悲恋の物語でストーリーは俗っぽいメロドラマだが、音楽は特上のものだ。後半のルチア狂乱の場が有名だが、タイトルロールのグルベローヴァの歌唱は流石のものだ。クリスタルなコロラトウーラの魅力を狂乱の場でたっぷり聴かせてくれる。また、エンリーコ役のブルゾンが素晴らしい。ブルゾンはこの秋どこかのオペラ劇場と一緒に来日する筈だが、随分生命の長い人だ。エドガルト役のクラウスは綺麗なテノールだが、歌い方にクセのあるアクセントがあり惜しい。1983年録音の3枚物LP,アナログはいいものだ。次ぎはベルリーニ「ノルマ」を聴く予定。極楽老人を極め込んでいます。