共産主義体験ツアー

木曜日 晴れ。
 雲多く蒸し暑し。不快な気候なり。台風10号九州へ上陸の見込み。急な増水で酒匂川で鮎釣りの客逃げ遅れて1名死亡、1名不明、22名救助。今年の夏は妙な気候だ。台風シーズンの本番はこれから。
天気予報は当たらない。要注意!
昨日の新聞に出ていたが、ポーランドで旧東ドイツの国民車「トラバント」に乗って社会主義時代を体験するツアーが大人気なのだそうだ。「トラバント」がまだ走っているのは驚きだ。ドイツ統一直後にベルリンに行った時、街なかでよく見かけたがデザイン性など何もなく、現地の人は東独のボロ車と自嘲気味に囁いていた。生き残りのこの車でスターリンが理想的な共産主義都市を目指してつくったポーランド南部のクラフク近郊の町へ行くツアーがそれで、西欧の観光客の予約が殺到して数週間待ちなのだという。このツアーは若者5人で2年前に始めたのだそうだが、こんなものに人気が出るとは、日本人の我々には理解ができない。ソ連が崩壊してまだ20年になっていないが、共産主義は今では観光のタネでしかないというべきか、今でも人を惹きつけるものがあると評価するのか、よくわからないが、単なる「観光」というよりもっと生々しい感じがする。譬えは悪いが、遊就館を見にゆくようなことなのかも知れない。小さな記事だが面白いトピックだった。