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月曜日 晴れ。
早朝 快晴。昨日の雨がウソのよう。
デジカメをふところに(老人言葉)朝の富士山を
偵察にゆく。冷たかったがまっ白な冨士がよく
見えた。7時ごろだが、人も犬も居らず、われ一人
なり。だが長居はせず、シャッターを1回押して引き揚げ。
普通なら、この冨士の姿をここに載せるべきだがお預け。
午前中 「芦田均日記」をひろげる。昭和25年の暮れまで。
吉田茂批判が多い。政治家吉田への評価が低い。妥協性の
ない吉田とソリがあわなかったのだろう。また、有名な
反共、自衛力増強についての芦田意見書をGHQに提出
したのがこの年12月7日で、意見書の全文を日記に残して
いる。本をよく買っている。そして、読むのが早い。大抵の
ものは2〜3日で読み上げて、簡単な感想を書いている。
ツン読でなにもしない誰かとは全く違う。参りました。
昭和25年といえばそんなに古い年ではない筈だが、資料を
みると、この年、日本の人口は8300万人、始めて平均寿命
が60才になったのもこの年だそうだ。昭和も古くなりましたネ。
午後2人で用足しのため街へ。デパートは歳末と新年ゴチャマゼの
ムード。おまけにBGMはホワイトクリスマス。途中、若いお母さんが
子供の手を引いて、”絶対にママから離れちゃダメ!”と言って
いる声が聞こえた。日本がこんな世の中のなるとは、芦田さんも
ビックリだろう。芦田さんは1959年の6月から天国にお住まいです。