火曜日 早朝 雨、あと曇り。
 暖かし。10月中旬なみの由。昼前まで強風吹き荒れる。
 風の収まるのを見計らって散乱した落ち葉を片付けた。
 「落葉掃き」とは言葉は風流だが、要は「掃除」です。
 久しぶりに「芦田均日記」を開く。昭和24年の日記だが
 この年の松川事件三鷹事件には全くふれていない。
 下山事件には、事件発生の7月6日に2行だけ記述されている。
 10月には毛沢東中華人民共和国が成立しているのだが、
 これにもふれていない。外交官の芦田としてはどうした
 ことだろう。この頃はまだ昭和電工事件の裁判中で、関心も
 行き届かなかったのかもしれない。日記を読むと人に会うこと、
 読書、それに短い原稿書きの毎日だったようだ。
  彼がよく会っていた人の中に、永井幸太郎の名前が
 よく出てくるのにおどろいた。永井氏は入社した会社の
 社長だったことがあり、顔はよく知っている。前日銀総裁
 速水氏の岳父でもある。芦田のスポンサーだったらしい。
  同じように名前の出てくる北岡寿逸氏は学生時代の
 学部長だった人。天の上のような「芦田均」も身近な
 縁があるものではないか。

  ヴェルデイー「オテロ」を聴きはじめた。
 カラヤン指揮、、タイトルロールはモナコという1961年版の
 古いLP。曲の出だしは「レクイエム」そっくりの雰囲気。
 また忙しくなるかな?