火曜日 快晴
 終日東京。 暖かく汗ばむくらい。久しぶりに
 銀座通りを歩いた。女性のファッションは
 おおむね☆2ツ半くらいだが、男はだめ。
 自分もふくめ、短足、デッ腹多し。
 新橋駅東口から築地方面はビルの林のよう。
 この中に歴史的な建造物として後世に残る
 ような作品がどの位あるのだろうか。

 たまたま、加藤周一の「夕陽妄語」が今日の
 新聞にあったので読んでみたら、建築家の
 前川國男の思想に言及し、代表的な作品として
 「東京文化会館」と「京都会館」を挙げていた。
 どちらも高層建築ではない。一度オペラでも
 観に行こうか。

 LP出はじめのころ、野毛の露天で買ったレコード
 を取り出して聴いた。なかなかいい。50年近く前
 のものとは思えぬ音色ではないか。片面がカザルス
 の弾いたバッハのチェロソナタ3番、裏がゼルキン
 ピアノでイタリア協奏曲、ゼルキンの颯爽とした演奏
 カザルスの朗々とした運び、その頃、レコードの手持ちが
 5〜6枚しか無かったのでこれは何回も繰り返し
 聴いていた。鮮度は褪せていない。
  レコード盤はずしりと重く、盤面のシールに
 longplaying,microgroove,nonbreakable,recordと印刷して
 ある。レトロではありませんか。