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日曜日 終日快晴
目の覚めるような青空の1日でした。この秋、初めての
秋晴れ。だが、どこにも出かけず、参院補選の投票に
行ったのみ。日没の残光を受けた冨士山の姿がくっきり
と見えた。珍しいことだ。それだけ今日は空気が澄んで
いるということだろう。
新聞に「葉山嘉樹」の写真入りの記事あり。葉山嘉樹は
忘れられたプロレタリア作家だが、小説の他に膨大な日記を
残している。その中に書かれている随筆の現物が中国で発見された
というもの。実際に日記をみると、昭和18年7月6日の欄に
「竿頭進一歩」13枚、満新へ投稿 という記述がある。
この満新というのが「満州新聞」で、この現物があってので
日記に書かれたことが62年ぶりに確認された というのだ。
誰の仕事なのかよくわからないが、粘り強い探索である。
葉山日記の編纂は小田切進だが、彼は故人なので探索者は
別人のはず。葉山嘉樹を追いかけているのは誰か、この探索
も面白いかも知れない。